2021年7月31日

格安エレキ・ベースにブラックナイロン弦を張る シールディングと ノイズ

 こんばんは! 週末お散歩写真家です。

っと言っても、、

緊急事態宣言下の為「不要不急のお散歩写真」は休止中です

そんなこんなで、今はエレキベースで暇をつぶしています。



全然関係ないけど
東京五輪をみんなで盛り上げましょう!!!


では本題へ
まずは、、

所有ベース紹介




現在所有するベースは2本です。

メイン: Ibanez UB804-MOB

34インチのフレットレスのアップライトベース
ピックアップはピエゾピックアップのAeroSilkで、コントロールはボリュームとアクティブ・トーンのみでとてもシンプル

お勧めのポイントとして
各弦の音量をブリッジ裏のトリムで調整でき、音量バランスに対応可能です。
使用弦
ブラックナイロン弦(FENDER 9120 Nylon Tapewound Bass Strings)
でテンションは
柔らかめ


サブ:
PLAYTECH  PB450

サウンドハウスが誇る? 
日本国内最安値帯のPBベースで、コスパに優れたモデルです!


細身のネック(ナット幅:38mm)で弾きやすいですし、
格安ベースにしては予想以上に鳴ります!

とりあえず金属アレルギー対策として コーティング弦CLEARTONE  6445 050-110)を張ってます。





PLAYTECH PB45  で 親指奏法


PLAYTECH  PB450の購入目的は、親指奏法(長介奏法 ブライアン・ウィルソン奏法)の練習用!
当初はGWの暇つぶしが目的でしたが 
結局 色々と深みにはまっていってます(笑)

親指奏法は
思った以上に難しくて面白いし、なんと言っても、演奏フォームが何だか楽で良いんです









ところが
私は金属アレルギー持ちでして、

普通のニッケル弦は無理で、上記の様に
コーティング弦
(CLEARTONE  6445)を張ってます。
この弦に 張り替える時に
コーティング弦は弦アースがとれないかも? と思い 簡単な改造をしてます。
(興味ある方は 
ベーシストが 金属アレルーギー解決の為の 弦アース 解決方法 コーティング弦 を参照)


でも結局
CLEARTONE 6445 は弦アースが取れましたので 改造は不要でした 笑)





金属アレルギーなんでブラックナイロン弦を張りたい!


コーティング弦でも 厳しい(重度の)金属アレルギー

金属アレルギーの為 普通のニッケル弦は無理でして、金属に直接触れないコーティング弦(CLEARTONE  6445)を張って練習していました。

当初は これで大丈夫だと思ってましたが、
長時間弾くと やはり指先~掌全体に発赤・痛みが出てきます。

30分程度なら まぁ大丈夫なのですが、
それでも 気合を入れて がっつり弾くとダメですね。。


そこで、エレベにも
アップライトベースでも使っているブラックナイロン弦を張りたいとなりましたが、
ブラックナイロン弦は完全に弦アースが取れない 為に

PLAYTECH  PB450にノイズ対策(シールディング)を行う事にしました。(アップライトベースはピエゾピックアップなんで弦アースは元々不要





ベースにブラックナイロン弦を張る為にノイズ対策する!


弦アースの原理


ピックアップで拾ったノイズをそのままにしておくと 「ジーー」っという音がアンプから聞こえてきます。


エレキギターやベースは ピックアップで拾った余計なノイズ(電気)を弦を通じて人体にアースします。これを弦アースと言います。


しかし
ブラックナイロン弦は電気が通らないので、アースが取れません。
よって「ノイズは消えません」

その為 
ピックアップでいかに「ノイズを拾わないようにするか?」が重要になってきます。


そこで ピックアップ周りを含め電装系のノイズ対策をします!


ノイズ対策をする方法は
大きく分けて
・導電塗料を塗る方法
・金属箔(銅またはアルミ)を張る方法

がありますが

今回 私は 銅箔テープを用いる方法を選びました
その理由は
導電塗料を塗る方法は塗装の乾燥を待つ時間が長い(通常 ひと晩程度?)

その為 乾燥を待たずにサクサク作業できる、銅箔テープを用いる方法が短時間で済むと予想して
銅箔テープにしました。

アルミではなく銅を使用したのは 半田作業がありそうであった為。
*プロじゃないとアルミに半田付けはできません。




格安ベース シールディング実践編

1.ピックガードを外す
 ポットやブリッジからのアース線などを断線させないように気を付けて下さい

            軽くザクリ内を掃除

2.ザクリ内を銅箔テープでシールディング!
  貼り付ける際には 角の細かいところなどは
綿棒を使うと便利
  *こまめにテスターで各部位の通電を確認する事。


ベースのシールディング ノイズ対策

3.アース線固定ラグを銅箔の上からねじ止め
  
長めのプラスドライバーがあれば便利です
  
ベースノイズ対策 アース

銅箔がクシャクシャして汚いですが あとで綿棒で均しました。

4.固定ラグからの線をポッド裏に半田付け

ベースノイズ対策 シールディング



4.仮組して確認
 弦は1本だけ張ってます

ここで一旦仮組して確認すると、、
ボリュームが効かないというアクシデント(汗)
たぶん、ボリュームの何かが(笑)がシールド用の銅箔と接触していると判断して、コントロール部分の銅箔を一部剥がす

組みなおして 再度 確認する
ボリューム・トーン共に効いているが、
ノイズがあまり軽減されていない
(体感的にシールディング前の8-9割程度か?)



5.更に銅箔テープを張り増す

再度 ピックガードを外して
ザクリの外(ピックガードで隠れる部分)にテスターで通電している事を確認しつつ銅箔テープを張る

ベースノイズ対策 弦アース

見えない部分だけど張り方が汚い 
最終的には 隙間が無いくらいに張りまくった



6.フィンガーレストもアースする


フィンガーレストに銅箔を巻き付ける それにアース用の線を噛ませベース本体に繋ぐ!(テスターにて フィンガーレスト~ポッドが繋がっている事を確認

ベース 弦アース ノイズ対策

見栄えが極端に悪くなるが
保険の意味も含めてノイズ対策の為に妥協した。

4弦側のフィンガーレストも銅箔をつなげてアース化。色々飽きてきてメンドクサクなったので テープを重ねるだけの手抜き工法
(中腰や胡坐の姿勢が続き腰が痛いぞ!)

完成がこちら!






最終的 ノイズ軽減効果について

 
弦やブリッジやフィンガーレストに触れている状態
・「ジー音」に関してはまったく無音
当たり前と言えば当たり前の結果です

ただ 以前からほんの少し気になっていた、ホワイトノイズは消えてない(ほんの微かに聞こえる程度) 


弦やブリッジやフィンガーレストに触れていない状態

「ジー音」はシールディング前に比べて 全体的に感覚的には半減!?
トーンを3-4辺りまで絞ると、ほぼ無音なので以前より だいぶ良い 




現在
主に親指奏法を練習中なので
演奏中は 中指又は薬指が1弦側フィンガーレストに常に触れているので
アースは問題ないと思う

シールディングを行った結果として
ブラックナイロン弦を張っても問題なさそうなので、、ここでやっと弦を張れるぞ!!


シールディング作業に使った物


今回購入したもの

〇 銅箔テープ
サウンドハウスで購入
MONTREUX Copper Shielding Tape 70mm x 1500mm 780円 
*ホームセンターなどで販売されている銅箔テープは粘着テープ面に導電性能に問題がある製品もあるので 専用の製品 を買う事をお勧めします。
*今回 銅箔に半田付けしなかったので、
導電性アルミ箔テープでも良かった。
*テープを2個買ったが1個でも十分だった。


〇 ラグ(アース弦固定用ネジ)
サウンドハウスで購入
MONTREUX  Lug Set[8387] 10個入り170円
*直接  銅箔にアース用コードを直接半田付けするなら不要。

その他自宅にあり流用したもの

〇 電気テスター
*通電すると音が「ピッ」となる製品が便利
*価格:千円前後~

〇 アース用の電線
価格:百円~

〇 半田ゴテ と ハンダ

価格:千円前後~
 *半田はスピカー用などが良いらしいですが、今回は手持ちの普通の奴。

〇 ニッパー類・六角レンチ等
百円均でも売ってますが、ホームセンター等で少し良い製品を買って下さい!

〇綿棒 
あると色々便利

以上!
全て新しく購入しても4千円程度以下で揃います。



皆さん
どうです 意外と簡単ですよね?

今回 シールディングをしてみて
作業時間に余裕と 作業中のベースを放置できる環境があれば
銅箔テープ貼り付け方法より
水性の導電塗料をザクリに塗る方が楽かもしれないと感じました。


これで前準備はできましたので
いよいよ つぎの記事は
「格安ベースにブラックナイロン弦を張る」です。