2021年2月10日

高機能RAW現像ソフト Affinity Photoは凄い  Affinity Photoの使い方 基本の”き”

 こんにちは 相変わらず天気は良いのに 散歩自粛中の素人週末お散歩写真家です。
今回は インストールしたAffinity PhotoでRAW現像していきます

当記事を[ 初歩の初歩の使い方]としましたが、私もよく分からない手探り状態ですので、ざっくりの説明になります(誤りやもっと早い、単純な方法があるかもしれません)

*この記事は 高機能RAW現像ソフト Affinity Photoを90日試用する! Affinity1.9 (インストール編) の続きです

一部 加筆 訂正)

私の写真・RAW現像環境について


私 素人週末お散歩写真家が現在常用しているのは Luminar 3(ルミナー3)
以前は 買い切り版 Lightroomを使っていました。PCを乗り換える時にライセンスの移動が上手くいかず 使えなくなってしまいましたので その後は
RawTherapee(ローセラピー)と Imaging Edge Desktopの併用からのLuminar 3の利用という流れです。

そもそも素人なんで 現像する写真の枚数は
週に10~20枚程度で 多い日でも1日に数枚程度です。
なので 色々弄りながらじっくり現像するパターンでしたが、、

しかし Luminar 3を使いだすと Looks(≒プリセット)を当て、その後 調整する方法が楽で写真の再現性が向上し安定する事。そして 色々なプリセットが試せるので気に入ってます。 

前振りが長くなりましたが、、
そういう事で
私の Affinity Photoの使いかたも プリセット的なものを当て 
その後に微調整するパターンで現像
したいと思っています。

では 始めます

Affinity Photo 初歩の初歩の使い方


Affinity Photoを初めて使った時に悩んだものに「ペルソナ」がありました。

ペルソナとは
Affinity Photoで実行される (表現が微妙ですが)小さな専用プログラム又はパートのようなものと考えています。
Affinity Photoが(使い込めば)強力なRAW現像ソフトになるのは、各ペルソナの連携のおかげです。

各ペルソナの説明

[写真ペルソナ]
切り抜き、ブラシ、レタッチ、消去、ワープ処理、など、、アドビでいえばフォトショップ的な感じです。
jpg画像を読み込むとデフォルトでこのペルソナになります

 [ゆがみペルソナ]
画像領域を歪めるデザイン環境です。特殊な処理を行います。

[現像ペルソナ]
RAW画像を読み込むとデフォルトでこのペルソナになります RAW現像で、カラーや色調やレンズ補正を行います。アドビでいえばライトルーム的な感じです。

[トーンマッピングペルソナ]
トーンマッピング画像専用の環境で非HDR画像のトーンマッピング(ダイナミックレンジの圧縮)を行うこともできます

 [書き出しペルソナ]
画像、レイヤーの出力(jppgやtifなどで保存)できます。


別のペルソナに切り替えるには
左上のツールバーで、使用するペルソナのボタンをクリックすれば切り替わります。
(エラーが出る場合は その指示に従って下さい!)


RAWデータを現像する 一連の流れ

私の現像パターンであるプリセット・LUTを当て微調整するパターンで現像するもとします

おおまかな流れ(今回はトーンマッピングを使わないシンプルパターン

 RAWデータを開く

 [現像ペルソナ]で RAW現像、一般的な画像処理(プリセット化可能)

 [写真ペルソナ]で LUTsを当てて微調整する

jpg等でエクスポートする

又は
必要に応じて [書き出しペルソナ]で データの保存や出力

っとなります

実際にRAW現像をする前に
とりあえず LUT(ルックアップテーブル)を探しましょう!
標準で幾つかLUTがインストールされていますが、いまいちな感じです

LUT(ルックアップテーブル)を準備する

私は freepreset.net (https://freepreset.net/)で探しました
無料のLUTは https://freepreset.net/free-luts にあります。

沢山有りすぎて選ぶのに苦労しますね 最初は適当に選んで試すのが良いかも

気に入ったLUTが見つかったら 任意の場所にダウンロードします
ファイルは圧縮されているので 全て展開して下さい

準備はOK!
現像開始!!

1.画像データを開く

Affinity Photoを起動して
左上の「ファイルメニュー」から開くを選択
任意の画像フォルダの中から画像を選択する。
(他の画像管理ソフトから画像を開くこともできる、、らしいです)


2. [現像ペルソナ]で RAW現像

読み込んだ画像データがRAWデータの場合は、自動で[現像ペルソナ]になってます
明るさ・色の基本的な調整やレンズ補正、ノイズ除去等は右側のツールパネル
また「切り抜き」「オーバーレイ」「ホワイトバランス」「傷除去」は左側のツールパネルにあります

現像ペルシナで
極端に追い込む必要はあまり無く、ざっくりと 良い感じになれば良いと思います


RAW読み込み時に
自動でAffinity Photoが[現像アシスタント]を使って
それなりに調整をしています その機能の編集内容や[現像アシスタント]を無効化することもできます

現像アシスタントの編集方法
メニューバー → ビュー → アシスタンスマネージャー 
Affinity Photo  初歩の初歩の使い方
RAWを読み込むと 現像アシスタントがざっくり編集してくれます
その後 プリセットを読み込めば 更にサックと編集が進みます

オリジナルプリセットの追加
汎用性がありそうな オリジナルのプリセット(基本タブ内で表示される露出等の設定)ができたら 基本タブの右にある”三”っぽいアイコンをクリックすると 現時点での各種設定を プリセットとして保存できます。
(上図はオリジナルプリセット「test2」を読み込んだ状態)


それなりに写真がまとまったら 左上の「現像ボタン」を押します
写真ペルソナに切り替わります
*「現像ボタン」が無い場合は メニュ→ビュー→コンテキストツールバー にチェック入れ 表示させると 現像ボタンが表示される。

3.[写真ペルソナ]で更に調整

写真ペルソナに切り替わった時点で 画像を保存できます
ファイル→エクスポート 形式や圧縮率 保存場所を指定 

ざっくり[現像ペルソナ]で調整しただけで保存した画像


LUT(ルックアップテーブル)を当てる

では LUT(ルックアップテーブル)を当てましょう!
右側 調整タブ→LUT 歯車マーク

歯車マークを押して ダウンロードして展開しておいた LUTファイルを読み込みます。
複数ある場合は複数指定できます。 PC環境によっては若干時間がかかります
(上記写真は事前にいくつかLUTを読み込んだ状態です)
(一度読み込んだLUTは次回から再指定する必要はありません)
(LUTを詰め込みすぎると 読み込み時に固まります 不要なLUTは削除しましょう!

読み込んだら LUT名をクリックすると 即!画像に反映されます。
各LUTは 効果やブレンド内容を編集できます。


今回は Retro Vibe preset #3を使ってみました

その後 必要であれば 露出やコントラスト、HSLなど調整します。

納得できる写真になったら
ファイル→エクスポート で保存して下さい。

今回テストで現像してみた写真ですが
元画像と比べて Retro Vibe preset #3を適用したので
しっとりした感じになってますよね?
(ただ、、比較テスト用なんで もう少し設定を弄った方が変化が分かりやすかったのかもしれません)


次回は もう少し 細かい設定など突っ込んだ感じでやってみます
 Affinity Photoの使い方 基本の”き” でした。

今回 blog用に画像の圧縮率を上げた(軽くした)のでザラついた感じになってしまいました 失敗です。

次は  Affinity Photoの使い方 基本の”ほ”の予定です。


以下おまけ

「ソフト校正」とは・・なんだ?

当初 フイルムシュミレーション的なものかな?と思ってたんです
デザイン・印刷業界では常識っぽいですが 私は知りませんた



RAW現像後[写真ペルソナ]に移動したあと 調整タブの中にあります

「ソフト校正」って何? よく分からない 
「デフォルト」をクリックすると多数の「校正プロファイル」というものが出てきます


とりあえず 読み込んだ画像にあててみます。

1.Agfa:Swop Standard

2.US.web Coated(AWOP)v2

3Adobe RGB(1980)(Linear)
4 Japan Cplor 2001 Uncoated


見た目が変わりますね、、、、 しかしよく分からない
そこで 調べた!
繰り返しますが デザイン・印刷系の皆さんにとっては常識的な事のようです

ソフト校正を調べていると CMYKというキーワードにぶち当たる

・CMYKは印刷物で色を表現する時に使われる
・CMYKは色の三原色 シアン・マゼンタ・イエロー・キープレートの頭文字を組み合わせ

を理解したら


ソフト校正の意味が分かった
 http://product.corel.com/help/CorelDRAW/540240626/Main/JP/Doc/wwhelp/wwhimpl/js/html/wwhelp.htm?href=CorelDRAW-Soft-proofing.html
ソフト校正は、特定のプリンタで再現された場合や特定のモニタで表示された場合のドキュメントの外観を画面上のプレビューで提供します。従来の印刷ワークフローで使用される「ハード校正」技法とは異なり、ソフト校正では、インクを用紙に使用することなく、最終結果を見ることができます。ドキュメントのカラー プロファイルが具体的なプリンタやモニタに適しているかどうかを確認して、好ましくない結果を避けることができます。

 

CMYK用には プロファイルと言うものがある

「Agfa:Swop Standard」はwindows に標準で唯一入っている CMYK 用のカラープロファイル このプロファイルは、アメリカでは標準的だが 日本での印刷には、あまり向かない
日本では「Japan Standard v2」が一般的だがWindows に標準では入っていない!


なるほど 勉強になった!

写真を撮影してPCモニタ上で鑑賞、たまに 近くの写真屋さんで現像するような私に いままで特に関係なかった

いままだ使っていたソフトにもこの機能はあるのだろうか?
気にしていなかっただけなのか?