2018年11月16日

携帯型充電器「モバイルバッテリー」の使い方と購入の注意点


海外では携帯型充電器「モバイルバッテリー」を「POWERE-BANK(パワーバンク)」と言う場合が多いようですが、日本ではモバイルバッテリーという呼び方が定着しています。

外出先で、スマートフォンのバッテリーが切れても、モバイルバッテリーを携帯しておけば、いつでも充電が可能です。
*最近は停電や災害時などの電源が確保の意味でも重要視されていますね



モバイルバッテリーの種類について


モバイルバッテリーには、充電して繰り返し使える充電式バッテリーを内蔵したタイプと、乾電池を入れ替えて使用する乾電池タイプがあります。
この記事で取り上げるものは 充電式リチウムイオンバッテリーを内蔵したタイプです

モバイルバッテリーの容量とは?


モバイルバッテリーのパッケージや製品紹介に「1000mAh」とか「5000mAh」という表記があります。これはモバイルバッテリーの容量がどのくらいあるかを数値化したものです。
mAh(ミリアンペアアワー)
モバイルバッテリーの容量を表す単位。数値が高い方が大容量で、スマートフォンなどへの充電回数が多くなります。

4000mAhの容量でiPhone(6~8)を2回程度のフル充電できるというのが目安です。
8000mAhでは4回程度フル充電できる
iPhoneの Plusシリーズはは容量が3000mAh弱ですので 2.5回程度
<iPhoneフル充電の定義>
iPhoneがバッテリー2回目(最終)の残量警告(残量10%)を表示した時点でiPhone本体の電源をOFFにして充電を開始し、iPhone本体の充電状態が100%になる状態
※充電されるスマホの機種やバッテリーの劣化も大きく影響するので、上記のフル充電回数はあくまでも目安

上記の様に 4000mAhの容量でiPhoneを2回程度のフル充電できる
という事ですが

しかし、、実際は

モバイルバッテリーの容量の注意点


モバイルバッテリーには変換ロス(3.7Vを5Vに昇圧)が発生する為、実際に充電できるのはモバイルバッテリーに記載されている容量の概ね7割程度。
例えば10000mAhの容量の場合、実際に充電できるのは約7000mAh程度

急速充電とは?


モバイルバッテリの「急速充電」について、実は、急速充電というものに明確な数値はありません。
それは、スマホの機種によって充電最大電流(もしくは最大電圧)が決まっているからなんです。一般的なスマホの充電器は5V/1A(max)で充電されます



モバイルバッテリー購入時の注意点

購入時に考えて欲しい事

モバイルバッテリー本体の充電時間も重要!

モバイルバッテリー本体の充電は、ほぼUSBからの充電になってます。
USBの出力の基本は5V/500mAです。
その為、1時間でも2.5Whしか充電できません
容量mWh = 電圧(V) × 電流・時(mAh)
よって、、、容量が大きいものは充電時間も長~~い。
一晩充電しても大容量モバイルバッテリーの場合 朝まで充電が完了しない、、ってこともあります。

使用環境にもよりますが
大容量のモバイルバッテリー1個持つより 低容量のバッテリーを複数持つ方が実用的だと思います


モバイルバッテリーの発煙・発火について

モバイルバッテリーの普及に伴い、発火・発煙する事故が増えてきました

9日午後5時55分ごろ、上野-大宮間を走行していた東京発盛岡行きの東北新幹線はやぶさ65号の車内で非常ブザーが作動し、緊急停止した。JR東日本によると、乗客のモバイルバッテリーから煙が出たのが原因だという。車掌が消火器で消し止めたが、乗客4人が体調不良を訴え、病院に搬送された。いずれも命に別条はないとみられる。
引用:https://www.sankei.com/affairs/news/181109/afr1811090032-n1.html 東北新幹線でモバイルバッテリーから発煙 4人搬送


発火・発煙を防ぐには、、

・安全面に配慮されていない極端に安価なモバイルバッテリーを買わない。
これが一番です!!

また 個人では 使用者が以下の点をし注意する事で事故は防げます

・バッテリーが発熱しているのに繰り返して使わない。
・放熱できない場所(バック・リュックの中など)で使わない。

モバイルバッテリーは、電流を流し続けることによって、バッテリーの温度はどんどん上昇します。充電する時は テーブルの上などに置いて風にさらすと良いでしょう!


また

衝撃をさける(落とさない・ぶつけない)も重要です

モバイルバッテリーは、大きな電気を溜めている精密機械です
ポーチや専用のケースなどに入れて持ち運びましょう(充電中は出す)
また、車中など極端に高温になる場所に放置したり、逆に寒冷な環境で使用したりすることも、バッテリーの故障(損傷)につながります



おまけ
安全面に配慮されていない極端に安価なモバイルバッテリー の見分け方

とりあえず
PSEマークのある製品を購入する事

PSEマークは、【Product+Safety+Electrical appliance & materials】の頭文字で、電気製品が安全性を満たしていることを示すマークです。