2021年4月4日

はちみつに含まれていたボツリヌス菌が原因で幼児死亡 黒砂糖も1才未満の乳児にはNG!

こんにちは 週末散歩写真家です。過去記事を一部修正しました。


産経
2017年4月7日
蜂蜜摂取の生後6カ月男児死亡 乳児ボツリヌス症、全国初

https://www.sankei.com/life/news/170407/lif1704070030-n1.html
東京都は7日、離乳食として蜂蜜を摂取していた足立区内の生後6カ月の男児が乳児ボツリヌス症で死亡したと発表した。都によると、統計がある昭和61年以降、乳児ボツリヌス症での死亡は全国初。


 蜂蜜は乳児ボツリヌス症の原因になる可能性があり、容器のラベルなどで1歳未満の乳児に摂取させないよう注意されている食品だが、家族は「知らなかった」と話しているという。(略)都によると、61年以降、今回のケースを含めて全国で36例の発症が確認されている。

乳児ボツリヌス症
日本では 1986 年千葉県で生後83日男児の報告例があり、1987年に 1 歳未満児への蜂蜜禁止が通知された。 

乳幼児に与えたはいけない食品

乳児ボツリヌス症は、蜂蜜さえ与えなければ問題はない と考えるべきではない。

黒糖

黒糖とは、皆さんよくご存知のサトウキビの絞り汁を煮詰めて作る甘味料ですね。黒糖は健康によいとされていますが、1歳未満の赤ちゃんに黒糖を与えるのはリスクが大きすぎます。
サトウキビを黒糖にする工程で、ボツリヌス菌の芽胞が含まれてしまう可能性があるからです。
「黒砂糖は非常に高い温度で製造されるので生き残る可能性は低いとされていますが、念のため抵抗力の弱い赤ちゃんには黒砂糖も与えないようにということになっています。」by 帝京科学大学幼児保育学科 上田玲子教授

その他
冷蔵されていない要冷蔵食品、封のあいたレトルト食品詰、
瓶詰、ハム,ソーセージ、魚の発酵食品、真空パック製品
家庭で 瓶詰にした発酵食品

さらに、そして乳幼児が好みそうな

  • コーンシロップ
  • 野菜ジュース
など
.乳児ボツリヌス症は

腸内細菌が未完成な離乳食がすすんでない乳児の腸内でボツリヌス菌の芽胞が増殖菌となり増殖し、産生された毒素を吸収することによって発症する感染型 の疾患です。
数日間から数週間の潜伏期を経て、便秘傾向に始まり、哺乳力低下、泣声微弱、無表情、脱力、頸部筋肉の弛緩によって首が据わらなくなること等の神経症状が出現 します。
治療法はなく、対症療法のみです。診断の遅れで呼吸停止となりその場合死亡することがあります。
(略)
蜂蜜を与えないというのは昔から言い継がれてきたことですが近年の報告では原因食品不明 の報告が多くあります。
(略)
腸内細菌が完成する 1 歳未満は慎重な離乳食の調理や居室の 保清が必要です。 乳児ボツリヌス症は診断が難しくあまり知られた病気ではないため見逃されている可能 性が高く、注意が必要です。
 菊池中央病院 中川 義久 平成30年3月22日 
http://www.nobuokakai.ecnet.jp/nakagawa168.pdf