2019年1月9日

看護師・介護士の8割が患者・利用者から 「ハラスメント被害」 2025年問題からも最重要課題だ!


患者からのハラスメント 医療業界が抱えるストレス
https://www.zaikei.co.jp/article/20181217/484310.html
 2018年9月に看護師と介護士を対象とした実態調査を行ったのは、医療と介護の業界に強みを持つ求人サイト「コメディカルドットコム」を運営しているセカンドラボである。医療患者や介護サービス利用者からハラスメントを受けた事があるか否かについて職員にアンケートを取った結果、看護師と介護士のそれぞれ8割があると回答した。受けた事のあるハラスメントの内容については、セクハラが双方とも6割以上にのぼっている。暴力に関しては看護師が約6割、介護士の場合は約7割もの職員があると答えた。
(略)
 病院の患者や介護サービス利用者には当然ながら様々な人がいる。中には精神疾患や認知症を患っている相手もいるため、職員達の中にも仕方のない事として理解を示し、患者の行動を受け止めようとしている人は多い。だがたとえ頭では理解できたとしても、実際にハラスメントを受ければ精神的身体的なダメージを受ける事はなかなか避けられないはずだ。実際に看護師の約8割、介護士の約7割については、患者や利用者から受けるハラスメントに対してストレスを抱えていると答えた。

看護師・介護士の8割が患者・利用者から 「ハラスメント被害がある」と回答  原因は患者・利用者の性格の問題や職業への軽視が過半数を占める
2018年10月17日
https://www.asahi.com/and_M/information/pressrelease/CATP2018168506.html

2025年問題が間近に迫り、医療介護業界におけるハラスメント対策は、人材の定着には欠かせないことである。実際、介護業界においては、精神疾患や認知症ではない利用者に対して、「ハラスメントをサービス提供中止の正当な理由とすべき」という意見もあり、今後、社会的な啓蒙活動など患者・利用者側のハラスメントに対する意識改革が必要だろう。


【2025年問題とは】
日本が超高齢化社会を迎え、介護・医療費などの社会保障費の急増が懸念される問題。厚生労働省によると、2025年には75歳以上の後期高齢者の全人口に対する割合が18%を超え、65歳以上の前期高齢者を含めた高齢者の割合は30%を超える。さらに2050年代以降、高齢化社会がピークに至り、人口の39%以上が65歳以上の高齢者になると予測されている。超高齢化に伴い、医療費が増加するだけでなく、介護医療従事者の人手不足なども社会問題となることが指摘されている。